10周年というRHCにとって節目の年。ウィメンズもRHCについて見つめ直すところからスタートしました。より深く見つめ直すことで見えてきたものをシーズンごとに表現しています。アイテムや店舗の空間を通じてRHCウィメンズの想いを感じていただけることを願っています。


RHC ロンハーマンみなとみらい店のウィメンズコーナー。


RHCの原点を見つめ直すにあたり、RHCとはいったいどんな存在なのかと考えた時に導き出された答えが「今のカリフォルニアを感じられること」でした。それはファッションのトレンドの話だけではなく、心地よい空間づくりでもあり、RHCがカリフォルニアの空気感そのものを感じられる存在でありたいと思っています。

この原点という考え方の中には“オーセンティック”という要素も含まれています。RHCではデニム、スウェット、スニーカーなど、オーセンティックなアイテムをずっと大切にしています。RHCにとって欠かすことができないシンプルでカジュアルな定番アイテムこそ、素材やシルエットや着心地にこだわっているのです。


現在、2023FWシーズンのアイテムを各店にて展開中。


2023FWのテーマは“Spice up your life”。少しのスパイスで日常が輝くことを願っています。


もう一つ、原点を見つめ直す上で“カジュアル”というキーワードも欠かせません。一般的には普段着ととらわれるカジュアルですが、私たちが考えるカジュアルは洗練されたカジュアルであることなのです。上質でありながら等身大であり、自然体で身に着ける人の心がワクワクしたり、ポジティブになれること。その点をとても大切にしているのです。

RHCの“C ”の中には様々な意味が詰まっています。「カリフォルニア」「カジュアル」「カルチャー」「コア」……。そんな“C”に含まれる全ての要素を五感で感じていただけるような存在でありたいといつも考えています。

オーセンティック、そしてカジュアルという要素を大切にしつつ、私たちが掲げた2023FWのテーマは“Spice up your life”。お客様もそれぞれ大切にし続けているスタイルや定番があると思いますが、そこに一つ、スパイス的にエッセンスを加えていただくイメージです。

ここで言うスパイスとは、ご自身で普段は取り入れない色や柄であったり、いつもとは少しシルエットを変えてみたり……。いつもの自分のスタイリングにほんの少しのスパイスを加えることで、お客様の日常がさらにキラキラと輝くようにとの思いを込めたシーズンです。


バイヤーがバイイングの旅で出合った風景や人のライフスタイルの写真たち。その全てがRHCのインスピレーションの源になります。


バイイングは全米、ヨーロッパ、日本と多岐に渡りますが、RHCのルーツであるカリフォルニアのファッション、カルチャーには特に目を向け、ていねいに取り組んでいます。

カリフォルニアは、過ごしやすい温暖な気候に恵まれ、海や山、砂漠の広大な景色など、豊かな自然に囲まれている心地よさと、映画や音楽、アートなどの刺激的なカルチャーが共存する土地です。

私たちがカリフォルニアで出会うブランドやデザイナーたちは、オーガニックやフェアトレード、サステナブルへの意識が高く、それを当たり前に取り入れています。ビーチでヨガやサーフィンをしたり、テラスでモーニングや読書をしたり、自然のリズムと共に生きる彼らのライフスタイルそのものが、ファッションやプロダクトに現れているのです。それはカリフォルニアに暮らす人たちの深い部分で共通している意識なのでしょう。

そんなカリフォルニアの空気感そのものを運ぶこともRHCの役割だと考えています。お客様が店舗で出会うものが、見た目の印象だけでなく、カリフォルニアの空気感を身に纏える洋服であったり、地球環境に配慮されたアイテムであったり。お選びいただくものが心から納得していただけるように心がけています。

楽しく、ポジティブでワクワクする気持ち。RHCのアイテムを通してそんな気持ちになってくださればとても嬉しいです。


上／RHCがミューズとして捉えているハナ・ヘンダーソンのカプセルコレクション“HANNAH×RHC“をはじめコラボレーションアイテムも充実。下／お客様の日常を輝かせるアイテムと共に皆様のお越しをお待ちしています。


text : Takuro Watanabe / photo : Yumi Saito