「RHC」のRとHは「ロン・ハーマン」。ではCとは？　そこには様々な意味が込められています。そして、RHCのロゴにも私たちの想いが詰まったストーリーがあるのです。


左／デザイナーのジョン・ムーアによる手描きのロゴデザイン案は1000パターンほど制作された。右／ロゴ決定まではRHCチームとロンさんによるミーティングが度々行われた。

ロンハーマンの創業者であるロン・ハーマンに、RHCのロゴについて話を聞いた時、ロンさんはこう教えてくれました。「RHCのロゴは普遍的でクラシックなデザインであり、ART of LIFEを象徴する本物のシンボルなんだ。RHCのロゴは次世代に何かを伝えようとしていて、継承していくことを表す象徴。R・H・Cの3つの文字が交錯することは、私たちの過去、現在、そして明日の姿を表現しているんだよ」

「カリフォルニア」「カジュアル」「カルチャー」「コア」「クリエイティブ」……。RHCの“C ”の中には様々な意味が詰まっていることはこのジャーナル記事でも度々お伝えさせていただきました。その３つの文字を組み合わせたロゴについてもストーリーがあるのです。


左／ロゴデザインを手がけたジョン・ムーア。右／RHCのショッパーもジョン・ムーアのデザイン。

10年前のオープン時から私たちとずっと共にあるRHCのロゴをデザインしたジョン・ムーアを訪ねると、ジョンさんはロゴを作った際の思い出を話してくれました。

「RHCをつくる時、ロンと自分と数人のチームのメンバーと、カリフォルニアについて、人生について、毎日のように深く深く、話しまくったよ。そしてそれを手描きのロゴにしたんだ。1000パターンくらい作ったんじゃないかな？　カリフォルニアには色々なエッセンスがあるけど、RHCもそれと一緒だと思う。RHCはカリフォルニアのありのままの姿を表現している感じがするな。当時ロンは、『チームのみんなに何かをしてくれとは言いたくない。みんなを感動させたいんだ。インスピレーションを与えたいんだ。その結果、それぞれが自分で判断して動いてもらえるようにしたい』と言っていた。まさしく今のRHCはそれができているように思う。その結果、お客様が感動するような空間になっているんじゃないかな」

RHCのロゴにはカリフォルニアの様々なエッセンスが詰め込まれ、ロンさんやジョンさんはもちろん、RHCチーム皆の強い想いが込められているのです。ロンさんの言葉を借りるならば、RHCのロゴをご覧になったみなさんに何か素敵なインスピレーションを与えることができたら、こんなに嬉しいことはありません。

これまで10年間共に歩んできたこのロゴと共にRHCは歩み続けます。
ファッションはもちろん、カリフォルニアのカルチャー、空気感をお届けするRHCのワクワクする空間で素敵な時間を過ごしていただき、ハッピーな思い出をつくっていただけますよう願っています。



text : Takuro Watanabe / photo : Rai Shizuno