オリジナルブランドのRHCでは、カリフォルニアのもつ空気感、価値観、スタイルを表現しています。2024年2月から始まる2024SS Collectionのローンチに先駆けて、今シーズンのみならず、ずっと変わらずにRHCが大切にし続けていることをお話させてください。


RHC ロンハーマン豊洲店のウィメンズセクション。お越しいただいたお客様との素敵な出合いになることを願っています。


RHCウィメンズは、手にしたお客様が袖を通した時に、イメージをした場所までお連れできる洋服でありたいと考えています。その“イメージした場所”というのは洋服のテーマにある土地や場所の話だけではなく、服に込めた“想い”でもあります。

洋服は作る人によって変わっていきます。私たちのモノ作りでは、RHCとしての表現だけでなく、作り手それぞれの個性や動機の深さなども含めたオリジナリティを大切にしています。１着１着の背景に、異なる想いやストーリが流れているのです。
私たちが作るアイテムは、装うこと以上に“大切なことをわかっている洋服”でありたいと願っています。

そんなRHCウィメンズが2024SSに掲げたテーマは「タイムレス」。洋服を通して時間の流れを感じさせずにいつも新しい刺激をくれるものを表現したいと思っています。そして、カリフォルニアの心地のよさも伝えたいと考えています。


ヴィンテージのユーティリティシャツをインスピレーション源にしたデニムシャツ。（2024年1月発売予定）


カリフォルニアの青い空や乾いた土をイメージした色。シャツにはデザイナーの想いが込められたインドの職人による手刺繍が施されています。（2024年２月発売予定）


RHCウィメンズは新しいものを追い求めることよりも、1人1人の暮らしの真ん中に寄り添うブランドであると思っています。
洋服づくりにおいて大切にしていることは限りなくありますが、その中心にあるのは変わらないコアな部分です。オーセンティックなもの、リアルであることをずっと大切にしています。
そして、お客様の毎日に寄り添い、ワクワクしたり、心が躍るアイテムを提供するのも大切なことです。

また、心地よさ、上質さ、自然体、ヘルシーであることもとても大切にしているキーワードです。これらのキーワードをベースにし、その人のありのままの美しさを引き立てる洋服を追求しています。そして心もヘルシーになりハッピーが訪れると信じています。

私たちはこんな想いを持ってモノづくりに向き合ってきました。
私たちが作った洋服が、持ち主になる人にとって自然な存在であってほしいと願っています。一つのシーズンで終わらずに、長く愛し続けてもらえますように。
また、自分のお気に入りの洋服にRHCの洋服を取り入れることで、新たな楽しみを感じてもらえたらと思っています。クローゼットに眠っている洋服たちがまた輝き出すような、そんなきっかけになれる存在になれたら嬉しいです。


デザイナーやディレクターにとって旅や人との出会い、その全てがインスピレーション源になります。


RHC の誕生から10年を経ましたが、成熟にはまだまだ程遠い、旅の途中だと思っています。今思うと、ロンハーマンからRHCが生まれたのは必然だったと感じています。それほどに私たちがインスピレーションを受けた創始者であるロンさんやカリフォルニアの懐は深く、ロンハーマンだけでは表現しきれなかったと思うからです。

RHCウィメンズはこれからもずっと変わらぬ想いを大切にしつつ、お客様と共に旅を続けていきます。


デザイナーがずっと大切にしてきたリメイクビンテージパンツ（右）をモチーフに作ったWide Military Pants。



text : Takuro Watanabe / photo : Mai Kise