RHCで取り扱うサーフボードはカリフォルニアとオーストラリアの素晴らしいクラフトマンたちの手から生まれる最高の一本です。美しく、サーフィンの楽しみを広げてくれるサーフボードには作り手の想いとストーリーが込められています。
南カリフォルニアに位置するサンディエゴ。カリフォルニアの中でも温暖な気候の土地ならではの文化が形成される。
RHC ロンハーマンに置かれるカリフォルニア産のサーフボードは、サーフシーンで注目を集めるライアン・バーチ、デリック・ディズニー、バレット・ミラー、ザック・フローレスというサンディエゴを代表する若手シェイパーたちの手によって生み出されます。そして全てのラミネートを手掛けるのが、ジョエル・チューダーが2022年に立ち上げたファクトリー「ラミネーション・サンディエゴ」。世界一のグラッサーと称賛され、卓越した技術を持つアレックス・ヴィラロボスの手で美しいサーフボードが仕上がるのです。
「ラミネーション・サンディエゴのクオリティは世界一だと思っています。天才ともいえるアレックスの経験値と技術はもちろん、常に最高のものを作りたいというクラフトマンたちの集りなんです。例えるなら、90年代のバスケットボールのアメリカ代表です。マイケル・ジョーダンをはじめとしたスター選手ばかりのチームと同じく、ドリームチームだと思っています」
そう教えてくれたのはラミネーション・サンディエゴの共同オーナーであるKAZUさん。サンディエゴのサーフカルチャーの中心で20年近くを過ごし、自身の経験を活かして次世代のクラフトマン、サーファー、シェイパーたちの発展に貢献をしたいとの願いを込めてジョエルと共にファクトリーを立ち上げました。
左上/サーファーとしても注目を集めるシェイパーのデリック。左下/ライアンが削る板を乗りこなすコービー・ヒューズ。中上/共同オーナーのKAZU。右上/ハンドシェイプで美しく仕上げられたサーフボード。右下/ファクトリーでシェイプ作業をするライアン。
世界一のグラッサーと讃えられるアレックスのラミネート風景。
ビーチの数だけサーフカルチャーのあるカリフォルニア。ラミネーション・サンディエゴのサーフボードには、サンディエゴのエッセンスがぎゅっと詰まっているのです。長くサンディエゴのサーフシーンを見てきたKAZUさんの目には、サンディエゴがどのように見えているのでしょう。
「最高の街ですよ。波も豊富で独特のカルチャーがあります。例えば、別のエリアではみんな同じ板に乗ってエアーして、みたいなところもあるけど、それじゃ面白くないですよね。サンディエゴには個性のあるサーファーが多いと思います。よい見本が海にいるので、次世代にも受け継がれているんです。サンディエゴのサーフィンの環境はカリフォルニアの中でも最高なんじゃないでしょうか。みんな波に合わせてショートもロングも乗りますし、サーフィンの楽しみ方をわかっていますね」
美しく仕上げられたサーフボードには、なによりもサーフィンを楽しんでほしいという、クラフトマンたちの思いやこだわり、そして土地の空気までも込められているのです。
「サンディエゴスタイルで、その日その日の波にあった板を選んで、いろんなサーフィンを楽しんで欲しいです。あらゆるスタイルのサーフボードに乗ることで、サーフィンの幅も楽しみも広がりますし、上手くなると思うんです」
ラミネーション・サンディエゴのクルーがお気に入りのカーディフのサンセットスポット。
左上か/RHC ロンハーマンみなとみらい店で行われたRHC 10th Anniversaryイベントのディスプレイ。左下/シェイパーのバレット。右上/店内に設置されたシェイプルームでライアンとデリックがサーフボードをシェイプ。右下/ラミネーション・サンディエゴのザックとジョエルの息子トッシュ。
text : Takuro Watanabe / photo : Rai Shizuno
Journal
04 美しいサーフボードが生まれる時
Lamination San Diego
RHC Journal
Posted on Jul 10.2023
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