RHCにとって、洋服と同じように食も特別な存在です。10周年を迎えた『RHC CAFE』が、どんな想いでお客様をお迎えしているか、何を大切にしているかを知っていただけたら嬉しいです。


心地よい光が射し込む『RHC CAFE』みなとみらいの店舗。様々なシーンでご利用いただけます。

RHCロンハーマンの10周年は『RHC CAFE』にとっての10周年でもあります。10年前の『RHC CAFE』の立ち上げにあたってはインスピレーションを得るために、創業者であるロン・ハーマンと一緒にロサンゼルスでのロンお気に入りのお店を巡ったのもいい思い出です。

「ロンさんが世界で一番好きなチーズバーガーだと言って連れて行ってくれた『Apple Pan』やマリブにあるメキシカン・レストランの『Cafe Habana』など、たくさんの魅力的な店を巡りました。味はもちろんですがメニュー構成や店やスタッフの雰囲気など、多くのインスピレーションを得ることができました。『RHC CAFE』のハンバーガーの味にも活かされていますし、特にサラダの概念が変わりましたね。カリフォルニアのサラダはバリエーションも豊富でボリュームがあるんです。サラダは私たちが特に大切にしているラインナップになりました。どの店舗でも必ず３種類ほどご用意しています」

カリフォルニアの旅では、当時の日本ではそこまで浸透していなかったオーガニック素材やビーガンフードメニュー、そして食にまつわる環境意識に関しても多くのインスピレーションを得ました。
それは、現在実施している抽出後のコーヒー豆を用いた堆肥づくりの取り組みや、定期的にカフェスタッフが契約農園を訪ねるという動きにも現れています。地元食材を使用したメニュー開発など、地域ごとの取り組みを考えているのです。


左／美味しいものを作るスタッフからは笑顔が絶えることはありません。右／キッチン、ホール問わずコミュニケーションが取りやすい空間づくりを目指しています。

『RHC CAFE』の全てのスタッフが大切にしていることに、お客様を『あなた』としてとらえ、家族のように接するという意識があります。家族のためであれば、当然のようになんでもして差し上げられるはず。
「料理を作りながらも、できる限りお客様とコミュニケーションを取るようにしていますし、サービススタッフが食事を喜んでくださったお客様に『この人が作っているんですよ！』と言って紹介してくれることもあるのですが、とても嬉しい時間ですね」『RHC CAFE』ではサービス、料理を通してお客様のことを考えてコミュニケーションを取っています。スタッフ皆、お客様が大好きなんです。


左上／店内ディプレイも心地良い空間づくりに欠かせません。左下／オーダーケーキやお菓子にもパティシエの心がこもります。右上／サラダはとても大切にしているメニューです。お腹いっぱいになるサラダを目指しています。右下／ショーケースのケーキは「いつでも当たり前に美味しいもの」を作るように心がけています。創業当初から並ぶカップケーキのレッドベルベットをぜひ！

「毎年かかさず誕生日を祝ってくださっているご家族や記念日のたびに来てくださるお客様がたくさんいます。リピートしてくださるのは嬉しいですね」誕生日会や記念日の食事などでオーダーケーキを注文してくださるお客様も多くいらっしゃいます。大切な日に選んでいただけることに胸が熱くなります。

『RHC CAFE』に来てくださったお客様の過ごす時間をすこしでも豊かなものにしたいと心がけています。ただ食事をしていただくだけではなく、お客様が店を出る時に、良い気持ちになってくれたならこんなに嬉しいことはありません。「来てよかった」と思っていただけるように、何かできることはないかと常に考えています「美味しいものを作るのは大前提だと思っています。そこにもう一つ愛も加えたいと思って料理をしています」RHCが大切にしているのはLOVEです。自宅のようにゆっくり寛いでいただき、フードやドリンク、空間やスタッフとの会話からもたくさんのエネルギーチャージしていただきたいと願っています。

これまでの１０年、そしてこれから１０年先も変わらない愛情と共に進化をし続ける『RHC CAFE』で今日も皆様のお越しをお待ちしています。


「カリフォルニアらしさ、そしてかっこいい料理を心がけています」『RHC CAFE』ならではのかっこいい料理をぜひ！

text：Takuro Watanabe / photo：Mai Kise