RHC ロンハーマンのリビングコーナーには、お客様の日常に彩りを添えるアイテムや、新たな出会いとなるようなアイテムなど、数々の商品を取りそろえています。リビングのバイヤーがカリフォルニアで出合ったアイテムや、人との出会いによって生まれたコラボレーションアイテムなど、一つ一つのものにある背景を感じていただけたら嬉しいです。
2001年にロサンゼルスで誕生したフレグランスブランド「APOTHIA」のディフューザーはRHC ロンハーマンの定番商品として多くのお客様に愛されています。
お店に入った瞬間に心地よく香る店内。多くのお客様が「この香りはなんですか?」と興味を持ってくださいます。その香りの元は「APOTHIA(アポーシア)」のディフューザー。この香りがRHC ロンハーマンの空間の印象をつくってくれているのです。
「RHC LIVINGで取り扱う商品の中でも「APOTHIA」のデフューザーはRHCの香りとして、多くのお客様にご認識いただいているかもしれません。RHCのイメージになっているのはとても嬉しいことですよね」
RHC LIVINGではそんなお店のイメージを形成する香りのアイテムをはじめ、食器やタオルといった日用品から、家具や様々なヴィンテージアイテムなどをラインナップしています。日用品は日々の暮らしの中でご自宅用に買い足していただくほか、誰かを想って渡すギフトとしても手に取っていたくことが多いようです。
「雑貨においては使う上での用途であったり、機能性を重視しながらアイテム設定をしています。そして素材であったり、アイテムを構成するパーツであったり、その一つ一つが語れるものということを大切にしています。アイテムに流れるストーリーですね。取り扱うブランドにしても、きちんとした歴史があることも重要ですし、アイテム一つをとっても、そのブランドのアイコンであるか? などをきちんと把握したうえでバイイングしています」
バラエティー豊かなラインナップを持つRHC LIVINGのアイテム選定では、モノの背景やストーリーを大切にしているのです。
RHC ロンハーマン豊洲店のリビングセクションの一角。
RHC LIVINGで取り扱うのはモノ。モノそのもののデザインやビジュアルや機能と共に、背景にあるストーリーへの愛情が溢れるのはもちろんなのですが、モノを扱い、モノを生み出す“人”との出会いと繋がりこそが何よりも重要なのです。
「モノを通して人と繋がっていくところが面白いですね。バイイングの際も新たな人と会って話をすることで様々な発見があったり、出会いから新たなコラボレーションが生まれたりもしますからね。先週、カリフォルニア出張に出ていたのですが、人の紹介からお会いする人がいて、その人と話すことで、今後に楽しみな新たなコラボレーションが生まれることになりました」
昨年からRHC ロンハーマン各店にてロサンゼルスのギフトショップ『I’M OK』のコーナーを設けるようになったのも、オーナーのラリー・シェーファーとの素晴らしい出会いから発展したものでした。
「RHC LIVINGの空間で、RHCができることと『I’M OK』ができることをうまく住み分けをして。より選択肢を増やしているというのが今の空間です。『I’M OK』で印象的なのはジュエリー、そして書籍。ラリーさんは長年本を扱っているので、知見がありセレクションが素晴らしい。そういった得意な部分は全面的にお任せをして、自分たちができることは自分たちでやっていき、リビングの空間がより楽しく、充実するように意識しています」
左上/カラフルなマグカップはギフトにも最適な定番商品。左下/厚めに織られた感触が心地いいコットンタオル。右上/RHC10周年を記念してつくられたオーガニックコットン素材のトートバッグ。右下/オーストリア人アーティスト、クラウス・ベッシュによる「KB Collection」のサンドアート。夜のビーチをイメージしている。
バラエティー豊かなラインナップを持つRHC LIVINGでは、お客様それぞれに合った商品のご提案ができるよう、日々お客様に寄り添うことを心がけています。
「RHCが大切にしているテーマのひとつに“ウィークエンド”というキーワードがあります。週末、お店に家族で来てくれたときに皆さんで楽しんでいただけるよう、お子さんも楽しめるようなアイテムなども充実させていきたいですね。そんな想いがモノ選びや見せ方にも繋がっていくのです。お客様には買い物に行くというより『今度の週末はRHCに遊び行こう』と思ってもらえるようにしたいですね。そして来店いただいた際に、いいモノに出合っていただけたら嬉しいです」
嗅覚に訴えかけるディフューザーをはじめ、視覚的にも楽しい空間とアイテムの数々。RHC LIVINGがRHC ロンハーマン店舗の空間を形成している部分はとても大きいのです。
お客様にはお店に遊びに来る感覚でお越しいただきたいと私たちはいつも思っています。そこで手にするアイテムを通して、作り手や私たちの熱い想いまでも感じ取っていただけたなら幸せです。
「この秋も定番を含めてさまざまなアイテムが各店に並びます。例えば、ファニチャー部門ではレアカラーを中心にハーマンミラーを多く集めてきました。10年前を思い起こした時に、ハーマンミラーのシェルチェアがRHCロンハーマンの空間にいつもあったので、RHCの原点に帰ろうと思い、そこにフォーカスをしてみようと思ったんです。それらは10月ぐらいに各店に並びます。楽しみにしていてください」
1999年にロサンゼルスでラリー・シェーファーが立ち上げたギフトショップ『OK the store』の姉妹ブランドである『I’M OK』は、RHCロンハーマンの各店にて、今シーズンより『I’M OK KIOSK』を展開中。
text:Takuro Watanabe / photo:Mai Kise
Journal
09 RHC LIVINGの背景にあるもの
RHC Journal
Posted on Sep 08.2023
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