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12 サーフィン×柔術。
「サーフファイト」イベントを開催

12 サーフィン×柔術。
「サーフファイト」イベントを開催

RHC Journal

Posted on Oct 11.2023

サンディエゴのデル・マーでジョエル・チューダーとマジッド・ヘイジが主宰する柔術スタジオ「サーフファイト」の体験イベントを鎌倉・七里ヶ浜で開催しました。


鎌倉七里ヶ浜ポイントの目の前、RHC ロンハーマン七里ヶ浜店の入る施設にて「サーフファイト」を実施。

カリフォルニアのサーファーたちの多くが柔術を取り入れていると聞いた方も多いと思います。特にサンディエゴを中心とした南カリフォルニアは、柔術のメッカとしてよく知られています。
サンディエゴのデル・マーで2020年にスタートしたのが「サーフファイト」。サーフィン界のレジェンドであり柔術家のジョエル・チューダーと、世界大会でも活躍するブラジル人柔術家でありサーファーのマジッド・ヘイジの2人が主宰する柔術スタジオです。
そんなサーフファイトと一緒に「SURFIGHT in JAPAN」 と題したイベントを9月16〜17 日の2日間に鎌倉の七里ヶ浜で開催しました。リアルなカリフォルニアのカルチャーを伝えたいというRHCの想いにサーフファイトが共感してくれたことで、日本でのイベントが実現したのです。


ジョエルとマジッドが暮らすサンディエゴのデル・マーで2020年6月にスタートしたサーフファイト。-SURFIGHT JIU-JITSUはこちら-

「サーフファイト」を主宰するジョエルとマジッドがサーファーであることもあり、スタジオに通う生徒のほとんどがサーファーだそうです。柔術の生まれ故郷であるブラジルでも古くから柔術家にはサーファーが多く、柔術とサーフィンのカルチャーの結びつきは強いと言います。特にサンディエゴはその文化があって、トップレベルの柔術家が多く集まり、世界最高峰の柔術シーンが南カリフォルニアにあるのです。

「『海でいい波を取るために強くなりたい』という動機で柔術に取り組むサーファーは昔から多いと思います。サンディエゴにはいくつも柔術のスタジオがあって、それぞれ流派や派閥があり、異なる流派同士が交わることがあまりないんです。僕とジョエルも言ってしまえば柔術的には敵対する流派同士だったんですけど、海の上では友達だった。僕らの『サーフファイト』では、そんな流派の壁を越えて一緒にスタジオをつくろう! ということで始めたんです。海の上でできた縁だから流派の壁を越えて、自分達のスタイルのスタジオをつくりました」
今回のイベントのためにサンディエゴから来日したマジッドはそう話してくれました。

サーフィンと柔術はとても相性が良いようですが、動き続ける波と身体、柔軟性やバランス感覚が大切になることなど、そこには共通点が多いのでしょう。


左上/キッズクラスでは子どもたちの積極的な姿勢にマジッドも応える。左下/“ゴリラハンド”の異名を持つマジッドの手の大きさに驚く子どもたち。右上/柔道経験者に稽古をつけるマジッド。右下/近年、日本でも柔術への注目は高まっている。


「『サーフファイト』のモットーは『Nobody has fun more than us』。スタジオには5歳のキッズから60代の生徒さんがやって来ます。レベルも様々でまったくの初心者から世界レベルの選手までいます。そのほとんどがサーファーというのもサーフファイトならではの特徴かもしれませんね」
2日間にわたって開催されたイベントは、午前のキッズクラス、午後の一般クラス、夜のエキスパートクラスの3部構成。サンディエゴのスタジオと同じ構成で実施しました。

ビーチカルチャーが根づくデル・マーでサーフィンと柔術を独自のスタイルでつなぐ「サーフファイト」の空気感をそのまま体験してもらえるように、イベント会場も七里ヶ浜にあるサーフポイントの目の前に用意しました。参加してくださった方の中には、サーフィン後に訪れてくれた方の姿もありました。

マジッドのやさしくも力強い導きで、キッズはもちろん一般参加で柔術にはじめて触れる皆さんからは「楽しい!柔術に興味が湧きました」との声が多く聞こえて来ました。今回は2日間のみのイベントでしたが、またいつの日か日本で「サーフファイト」を実現できればと願っています。ファッションだけではないカリフォルニアのカルチャーそのものを伝え、発信し続けるRHCならではの表現を形にしていきます。


左/デル・マーの「サーフファイト」のスタイルにならって、会場では音楽が流れる。右/RHCでは「サーフファイト」とのコラボレーションアイテムを展開中。Tシャツの他にスウェットセットアップなど全6型。



マジッド・ヘイジ
「ゴリラハンド」の異名を持つ柔術家。アブダビ・ワールドプロ柔術北米予選では、グレイシー一族のひとりであり世界レベルの柔術家であるクラーク・グレイシーに勝利。さらに、両親ともに黒帯のサラブレッド柔術家であるザック・マックスウェルからもタップを奪い、世界に衝撃を与えた。

text : Takuro Watanabe / photo : Yumi Saito

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